妊娠中の喫煙の危険性を再認識する

妊娠中の喫煙の危険性を再認識する健康

喫煙している母親は、臨月の妊娠でも小さい赤ちゃんを出産する可能性が高く、後々、先天性欠損症や神経障害のリスクが高まると、McGill大学の研究者が発表しました。

マギル大学ヘルスケアセンターのMichael Dahan助教授とIdo Feferkorn氏らの研究チームは、これまでの研究の中でも最大規模となる11年間にわたり、米国での900万件以上の分娩に対する喫煙の影響を調査しました。

Michael Dahan氏とIdo Feferkorn氏が今回の研究について答えてくれています。

どのような疑問に答えようとしたのですか?

喫煙は、健康に対する最も重要な修正可能なリスク要因の一つです。

妊娠中の喫煙は、さまざまな問題のリスクを高めると考えられていますが、これまでの研究は比較的小規模なものが多く、ほとんどの場合、5,000人程度の喫煙者を対象としています。

今回の研究では、443,590人の喫煙者と8,653,198人の非喫煙者の出産結果を調査しました。

私たちは、小規模な研究結果を検証するために、大規模な集団における喫煙の影響を研究することを目的としました。

その結果、どのようなことがわかりましたか?

喫煙している母親は、早産のリスクが40%、陣痛が始まる前に胎児を包む羊膜嚢が破裂するリスクが50%増加することがわかりました。

さらに、発達段階に比べて小さすぎる赤ちゃんを出産するリスクが130%増加していました。

この結果は、他の小規模な研究で検出された影響を裏付けるものでした。

驚くべきことに、喫煙は、子宮内感染や出血を引き起こし、帝王切開での出産を必要とする子癇前症の発症など、妊娠中のリスクを軽度に減少させることもわかりました。

喫煙によって乳児のサイズが小さくなることが、出血や帝王切開の減少につながっているのではないかと考えています。

どのようなアドバイスをされますか?

喫煙によっていくつかの妊娠リスクを減少させるという事実は、妊婦が喫煙を始めるべきだということを意味しません。

小さな赤ちゃんを出産することには非常に大きなリスクがあり、乳児の長期的な健康に深刻な影響を与える可能性があります。

低体重の赤ちゃんは、糖尿病、心臓病、腎不全、さらには特定の癌にかかる確率が高くなります。

また、小児期には、腸や泌尿器系の疾患、肺疾患、神経系の疾患などのリスクが高まります。

喫煙している母親は、禁煙することでこれらのリスクを減らすことができます。

Published by McGill University. Ido Feferkorn et al, The relation between cigarette smoking with delivery outcomes. An evaluation of a database of more than nine million deliveries, Journal of Perinatal Medicine (2021). DOI: 10.1515/jpm-2021-0053
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