2,500万年前にオーストラリアを支配していた古代のワシ

2,500万年前にオーストラリアを支配していた古代のワシ生物学

砂漠で発見された63個の骨の化石は、これまでで最も保存状態の良いワシのものであり、非常に珍しい発見です。

南オーストラリア州で発見された2,500万年前のワシの化石は、オーストラリアにおける猛禽類の長い進化の歴史に新たな1ページを加えるものです。

フリンダース大学の古生物学者は、オーストラリア最古のワシの化石を人里離れた奥地の牧草地で発掘し、漸新世1漸新世は地質時代の一つで、約3,400万年前から約2,300万年前までの期間。後期に生息していた新種のワシの化石を記載しました。

Archaehierax sylvestrisと名付けられたこの種は、世界最古の鷲型猛禽類の1つです。

フリンダース大学の博士号取得者であり、査読付きの学術誌『Historical Biology』に掲載された論文の筆頭著者である、Ellen Mather氏は、「この種は、オナガイヌワシよりもわずかに小さく、痩せていましたが、オーストラリアのこの時代に確認されている中では最大のワシです。」と語ります。

「足の大きさは15cm近くあり、大きな獲物をつかむことができたはずです。当時の最大の有袋類捕食者は小型犬や大型猫程度の大きさだったので、Archaehieraxが支配していたことは間違いないありません。」

共同執筆者のTrevor Worthy准教授は、「食物連鎖の頂点に立つワシは、常に数が少なく、そのため化石として保存されることはほとんどありません。ワシの化石から骨が1本でも見つかることは稀です。骨格の大部分が見つかったことは、特にその古さを考えると非常にエキサイティングです」と語っています。

漸新世のオーストラリアの環境は、現在とは大きく異なっていました。

Archaehieraxの化石は、フリンダース大学が行っている、オーストラリア内陸部が木や緑の森に覆われていた頃の失われた生態系の調査の中で、荒涼とした砂砂漠の生息地にある乾いた湖(通称ピンパ湖)の不毛な岸辺で発見されました。

しかし、森の中での生活は、空を飛ぶ動物にとっていくつかの課題があります。

では、Archaehieraxはどのようにして木や枝との衝突を避けながら狩りをしていたのでしょうか?

「骨の化石から、Archaehieraxの翼は体の大きさの割に短く、現在の森林に生息するワシの仲間とよく似ていることがわかりました。一方、脚は比較的長く、かなりのリーチがあったと思われます。これらの特徴の組み合わせは、Archaehieraxが敏捷ではあるが、特に速いわけではなく、おそらく待ち伏せ型のハンターであったことを示唆しています。漸新世末期には、当時生息していた鳥類や哺乳類を急襲する、陸上有数の捕食者であったと考えられます。」とMather氏は言います。

Archaehieraxは、水鳥や鵜、フラミンゴが多く生息する広大な浅い湖を囲む木々の中で、コアラやポッサムなどの動物を狩っていたと思われます。

この遺跡で確認されている種の中で、Archaehieraxは最も保存状態が良い種の一つで、部分化石の骨格は63個の骨から構成されています。

Trevor Worthy准教授は、「私はこれまで何年もこのシステムを研究してきましたが、今回見つかった化石はこれまでで最も精巧なものです。Archaehieraxの骨格が完全であることから、鷲の家系図のどこに当てはまるかを判断することができました。骨格には、現代のタカやワシには見られないさまざまな特徴が見られます。Archaehieraxは、現存するどの属や科にも属さず、ワシ科の中でも独自の枝分かれをしていたようなのです。現在生きている種の直接の祖先である可能性は低いでしょう。」とMather氏は説明します。

Published by Taylor & Francis Group. An exceptional partial skeleton of a new basal raptor (Aves: Accipitridae) from the late Oligocene Namba Formation, South Australia, Historical BiologyDOI: 10.1080/08912963.2021.1966777
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