『禅石現象』氷の台座の上に自然に置かれた禅石:ようやく現象が解明された

氷の台座の上に自然に置かれた『禅石現象』が解明された物理
凍ったバイカル湖で観察された、氷の台座の上に置かれた石。 ©Olga Zima

美術館に展示されている美術品のように、人の手を介さずに自然に氷の台座に乗ってしまう石があります。

日本庭園の積み石にちなんで名付けられたこの「禅石現象」は、ロシアのバイカル湖をはじめとする凍った湖の表面に見られます。

これは、氷が液体を介さずに固体から気体に変化する「昇華」という現象によるものです。

この現象は、CNRSとクロード・ベルナール・リヨン第11大学の研究者が実験室で再現したものです。

凍結乾燥機での禅石現象を実験室で再現。

凍結乾燥機での禅石現象を実験室で再現。 © Nicolas Taberlet / Nicolas Plihon

石が作る陰が、氷を昇華させる太陽の光を妨げ、それによって台座が形成されることを示したのです。

今回の研究により、昇華という地球上の自然界では珍しい現象が解明されました。本研究成果は、2021年9月27日の週に米国の科学雑誌「PNAS」に掲載されました。

Published by CNRS. Sublimation-driven morphogenesis of Zen stones on ice surfaces, PNAS (2021). DOI: 10.1073/pnas.2109107118
タイトルとURLをコピーしました