怒っているからといって罪を犯しているとは限らない

怒っているからといって罪を犯しているとは限らない健康

会社の倉庫からコンピュータ機器がなくなった。

アクセス権を持つ3人の従業員のうち、2人は経営陣に質問されても冷静に対応。

3人目は大声で悪態をつきました。誰が一番罪を犯しそうでしょうか?

怒る方を選んだのはあなただけではありません。

新しい研究によると、私たちは罪悪感と、不正行為を非難されたときの怒りの反応を同一視する傾向があるそうです。

また、あなたはおそらく間違っています。

トロント大学ロットマン経営大学院の組織行動学教授であるKatherine DeCelles氏は、「我々の研究では、怒りの反応は無実の人の方が有罪の人よりも強い。」と語ります。

DeCelles氏と同僚たちは、6つの研究で、他人の有罪・無罪を判断しようとするときに怒りを解釈する方法と、自分自身が冤罪を受けたときに反応しがちな方法との間に断絶があることを明らかにしました。

2つの研究の参加者は、過去の出来事を思い出したり、指示に注意を払わなかったと言われた作業をしたりしたときに、不当な嫌疑をかけられると、一貫して怒りに満ちた反応をする傾向が見られました。

一方、夫婦間の不倫から武装強盗までを対象とした4つの研究では、被疑者の軽い怒りや苛立ちを感じる反応を、罪悪感の表れと受け止める傾向が一貫して見られました。

沈黙することも同様に不利になります。

最も良いのは、冷静に否定することです。

DeCelles氏は、「冤罪であることを知らされたら、当然、動揺するでしょうから、とても難しいことです。特にそれが重大なことであれば、冷静に対応するのは非常に難しいことです。」と述べています。

なぜミスマッチが起こるのか?

個人としては、自分の感情や思考にアクセスしやすいため、他人に比べて自分の怒りが冤罪に対する適切な反応であると考えやすいのかもしれません。

自分の怒りは正当なもので、他人の怒りは不当なものだと認識してしまうのです。

法廷ドラマでは、犯罪者が直面したときに怒りをあらわにするというステレオタイプがよく見られますが、研究者たちはこれまで、怒りが有罪か無罪かの有効な指標となるかどうかを調べてきませんでした。

というのも、DeCelles氏の研究によると、警察官、不正調査員、監査役、警備員など、業務上、人の無実か有罪かを判断しなければならない専門家でさえ、「怒りは罪悪感に等しい」という罠に陥り、被疑者に深刻な影響を及ぼす可能性があるからです。

研究者がこれらの専門家にアンケートを取ったところ、多くの人が自分の認識を裏付けるために、シェークスピアの一節「thou doth protest too much(この人はむきになって主張し過ぎだ)」を引用していました。

刑事弁護人を父に持つDeCelles氏は、「データではなく、シェイクスピアから専門家としてのアドバイスを得るというのは興味深いことです。このような誤解を正すためのトレーニングが必要であることを指摘しています。」と述べています。

これは他の人にも言えることだと思います。

私たちは皆、判断を保留して確実な証拠を得ることを目指すべきです。

「告発するよりも、質問したり、情報を探したりするほうがいいでしょう」とアドバイスしています。

この研究は、バージニア大学のGabrielle Adams氏、デューク大学のHolly Howe氏、ハーバード大学のLeslie John氏との共著です。Psychological Science誌に掲載されました。

Published by University of Toronto. Katherine A. DeCelles et al, Anger Damns the Innocent, Psychological Science (2021). DOI: 10.1177/0956797621994770
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