【簡単】十分な水を飲むことで心不全を防ぐことができる

【簡単】十分な水を飲むことで心不全を防ぐことができる 健康

あなたは毎日どれくらいの水を飲んでいますか?

血液の約80%は水分で構成されています。  水を飲むことは糖尿病や高血圧などの生活習慣病の改善や予防に役立ちます。

1日に十分な水を飲むことで、心不全やその前兆の発症を防いだり、遅らせたりすることができるという研究結果が発表されました。

「今回の研究では、良好な水分補給を維持することで、心不全につながる心臓内の変化を防ぐか、少なくとも遅らせることができることが示唆されました。」と、研究著者であるアメリカ国立衛生研究所(NIH)の心肺血液研究所のNatalia Dmitrieva博士は述べています。

水分と心不全の関係

この研究は、米国国立衛生研究所の専門家が、最初は中年であった15,792人の健康状態と血清ナトリウム濃度を25年間にわたって観察したものです。

血清ナトリウム濃度は、血液中のナトリウムの量に基づく水分補給の習慣の指標であり、水を飲む量が少なければ少ないほど、ナトリウムの濃度は高くなります。

水を飲む量が不足すると、体は水分を節約するため、心不全の発症に関与することが知られているプロセスが活性化されます。

多くの専門家は、1日に約2リットル(女性は1.6〜2.1リットル、男性は2〜3リットル)の水を飲むことを推奨していますが、過去の研究では、多くの人がこれを達成できていないことがわかっています。

どうして分かったのか?

今回の研究では、15,792人の中高年を対象に、25年間にわたる5回の評価を行いました。

研究チームは、各参加者の血清ナトリウム濃度の変化と、心不全とその前兆である左心室肥大(心臓の左心室の壁が厚くなる)の発生率を評価しました。

参加者は、研究期間の最初の3年間に行われた最初の2回の診察時の血清ナトリウム濃度の平均値に基づいて、4つのグループに分けられました。

その結果、中年期の血清ナトリウム濃度が高いほど、後年の左心室肥大と心不全のリスクが高くなることがわかりました。

この結果は、年齢、血中コレステロール値や血糖値、血圧、肥満度、腎機能、性別、喫煙の有無など、心不全発症の原因となる他の要因を考慮しても変わりませんでした。

具体的には、中年期の血清ナトリウム濃度が1mmol/l増加するごとに、25年後の左心室肥大と心不全がそれぞれ1.2倍、1.11倍になることがわかりました。

また、70〜90歳の左心室肥大と心不全のリスクは、参加者の中年期の血清ナトリウム濃度が142mmol/lを超えてから増加し始めました。

今回のこのような研究結果によって、良好な水分補給を維持することで、心不全につながる心臓内の変化を防ぐか、少なくとも遅らせることができることが示唆されました。

本研究の成果は、2021年欧州心臓病学会の第2021回大会で発表されました。

まとめ

米国国立衛生研究所の研究者は15,792人を対象に中年期(44~66歳)から25年間にわたって追跡調査を行った
水分補給の習慣は、血中ナトリウム濃度の測定によりモニターされた
中年期に142 mmol/l以上になると、心不全のリスクが高まった
1mmol/l増加するごとに、心不全になる可能性が1.11倍に増加した
生涯を通じて良好な水分補給を続けることで、心不全の発症リスクを低減できる可能性がある

Source:ESC

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