1日3杯までのコーヒー飲用は健康効果と関連します

1日3杯までのコーヒー飲用は健康効果と関連する 健康

コーヒーは世界で最も消費されている飲料の一つであるにもかかわらず、定期的に飲むことが心血管の健康に良い影響を与えることはほとんど知られていません。

2021年8月28日。 ESC Congress 2021で発表された研究によると、1日3杯までのコーヒーは、脳卒中や致死性心疾患のリスク低下と関連していることがわかりました。

コーヒーの効能

今回の研究以前からコーヒーには様々な効能があることが知られています。

疲労回復

コーヒーに含まれるカフェインは、神経や筋肉を刺激する作用があり、肉体の疲労を回復させる効果があります。

コレステロール値を下げる

コーヒーに含まれるニコチン酸は、コレステロール値を下げる効果があります。

善玉コレステロールの増加

コーヒーを飲み続けることで、善玉コレステロールの高比重リポタンパク質が徐々に増加していきます。

ぜんそくの発作を抑える

ぜんそくの発作は、副交感神経の緊張することで起こりやすいと言われています。コーヒーに含まれるカフェインにより、もう一つの神経、交感神経を興奮させることで、副交感神経の働きを抑えます。

脂肪の分解

コーヒーを飲むと、血液中の脂肪酸が分解されます。また、運動前にコーヒーを飲むと脂肪が燃焼しやすくなることも研究で分かっています。コーヒーはダイエットに効くというのはこの効果からきています。

消化を助ける

カフェインが脳の迷走神経を刺激して、胃酸の分泌を盛んにします。空腹時は胃が荒れてしまうので気を付けましょう。

リラックス効果

コーヒーの香りをかぐと脳から出るα波が増加し気持ちを落ち着かせる効果があることが研究で分かっています。

癌に効果がある

国立がんセンターの調査・研究によると肝臓がんと子宮がんの予防に効果が期待できるようです。
肝臓がんを抑える効果は「ほぼ確実」1参考、男性の膵臓がんについては「予防効果の可能性あり」2参考、女性の大腸がんや浸潤結腸がんについては「予防効果の可能性あり」3参考、子宮がん「予防効果の可能性あり」4参考とされています。巷ではコーヒーは有害であるという意見もみられますが、研究結果はがんに有効と示されています。

そして今回、脳卒中や致死性心疾患のリスク低下と関連していることもわかりました。

コーヒーは心血管の健康に良い影響を与える

この研究では、通常のコーヒー摂取量と、心筋梗塞、脳卒中、死亡の発生との関連を調査しました。研究対象者は、英国バイオバンクの468,629人の参加者のうち、募集時に心疾患の兆候がなかった人を対象としました。平均年齢は56.2歳で、55.8%が女性でした。

対象者は、普段のコーヒー摂取量に応じて、「なし」(飲まない、全体の22.1%)、「軽度~中程度」(0.5~3杯/日、全体の58.4%)、「多い」(3杯/日以上、全体の19.5%)の3つのグループに分けられました。

研究者らは、多変量解析モデルを用いて、中央値で11年間の追跡調査期間中、毎日のコーヒー消費量と事故発生時の転帰との関連を推定しました。解析では、年齢、性別、体重、身長、喫煙状況、身体活動、高血圧、糖尿病、コレステロール値、社会経済的状況、アルコール、肉、茶、果物、野菜の普段の摂取量など、関連性に影響を与える可能性のある要因を調整しました。

その結果、コーヒーを飲まない人と比較して、軽度から中等度の人((0.5~3杯/日)は、全死亡リスク5すべての死亡原因を含めた死亡リスクを12%、心血管疾患による死亡リスクを17%、脳卒中の発症リスクを21%低下させることがわかりました

さらに研究チームは、潜在的なメカニズムを調べるために、毎日のコーヒー摂取量と心臓の構造および機能との関連性を分析しました。これには、心臓磁気共鳴画像(MRI)を受けた30,650人のデータを使用しました。

その結果、画像解析の結果、コーヒーを日常的に飲まない参加者と比較して、日常的にコーヒーを飲む参加者は、より健康的な大きさで、より機能的な心臓を持っていることがわかりました。

この研究の発表者であるサイモン博士は、「今回の結果から、1日3杯までのコーヒー摂取は、心血管に良い影響を与えることが示唆されました。根本的なメカニズムを説明するにはさらなる研究が必要ですが、観察された効果は、心臓の構造と機能におけるポジティブな変化によって部分的に説明されるかもしれません」。

まとめ

昔はコーヒーは悪者扱いされることが多かったですが、コーヒーには様々な健康効果があります。

今回の研究では、コーヒーを1日に0.5~3杯飲む人は、全死亡リスクを12%、心血管疾患による死亡リスクを17%、脳卒中の発症リスクを21%低下させることがわかりました。

1日3杯までのコーヒー摂取は、心血管に良い影響を与えることが示唆されました。

Source:ESC

 

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