電気飛行機でニュージーランドの海峡を初横断

電気飛行機でニュージーランドの海峡を初横断 テクノロジー
©Mark Mitchell/New Zealand Herald / AP

ニュージーランドのクック海峡を電気飛行機で横断した初めての人物となったGary Freedman氏は、ウェリントンの海岸線に近づいたときに最初に目にしたのが、再生可能エネルギーを生産する風力タービンの回転翼だったのは、まさにぴったりだと思いました。

南太平洋の2つの島を隔てる海の上を、世界で初めて航空機が飛行してから101年目に、Freedman氏は2人乗りの小型機で40分間の単独飛行を行いました。

スコットランドのグラスゴーで開催される国連気候変動サミットに合わせて行われた今回の飛行は、環境に配慮した航空機の可能性に注目を集めることを目的としています。

ウェリントン国際空港では、電気飛行機による水域横断の最長距離を記録したとしています。

「空港にとっては非常にエキサイティングな日です。世界記録樹立の日です。」と広報担当者のJenna Raeburn氏は語っています。

Freedman氏によると、この日はブレナムの町に近い出発地で土砂降りの雨に見舞われ、最悪の状態で始まったといいます。

15分ほどフライトを遅らせた後、天候は離陸に十分な程度に回復し、すぐに海の上では晴れた状態になりました。

Freedman氏は、着陸したときには恍惚とした表情を浮かべ、テクノロジーは期待以上に機能したと語りました。

「バッテリーはまだ40%残っていました。もう少しバッテリーが残っていれば戻ることもできたんですけどね。」

2021年11月1日(月)、ニュージーランドのウェリントンにあるウェリントン空港に着陸する前にアプローチするElectricAir機。グラスゴーで開催された気候変動に関する重要な会議に合わせて、グリーン航空の可能性をアピールするために、ニュージーランド人パイロットのゲイリー・フリードマンは、電気飛行機でクック海峡を初めて飛行しました。

2021年11月1日(月)、ニュージーランドのウェリントンにあるウェリントン空港に着陸する前にアプローチするElectricAir機。グラスゴーで開催された気候変動に関する重要な会議に合わせて、グリーン航空の可能性をアピールするために、ニュージーランド人パイロットのゲイリー・フリードマンは、電気飛行機でクック海峡を初めて飛行しました。©Mark Mitchell/New Zealand Herald / AP

ElectricAir社を設立したFreedman氏(49歳)は、以前から環境問題に熱心に取り組んでおり、電気自動車を運転しながらガスエンジンの飛行機を操縦することの不自然さを考えて、このアイデアを思いついたといいます。

彼はスロベニアまで足を運び、Pipistrel Alpha Electroという飛行機を購入し、ニュージーランドの航空規制当局とのさまざまな手続きを経て、飛行機の許可を得ました。

重さは400キログラム(880ポンド)以下で、従来の航空機よりもはるかに静かです。

今回の旅では、充電のために海抜1,000フィート(305メートル)、時速130キロという比較的遅い速度で飛行しました。

Freedman氏によると、フル充電にかかる時間は約1時間。最大飛行時間も約1時間で、主にパイロットのトレーニングに使用しているといいます。

ウェリントン国際空港では、約5年後に始まる12人乗りの新型電気飛行機の定期的なショートホープ飛行に向けて準備を進めている、と同空港の広報担当者であるRaeburn氏は言います。

彼女によると、電気技術はまだ大型旅客機を動かすほどには進歩していないが、将来的にはバイオ燃料や水素がより環境に優しい代替手段になるだろうといいます。

© 2021 The Associated Press. All rights reserved.